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RFM 分析でセグメント化する — 優良顧客と離脱予備軍を3軸で特定

RFM(Recency・Frequency・Monetary)分析は、顧客を3軸でスコアリングしてセグメント化する古典的かつ強力な手法。LTV 改善の最初の一歩として最適です。

最終更新 2026年5月2日·5分で読める·LTV 用語集に戻る

RFM 分析とは

RFM 分析は、顧客を3軸でスコアリングしてセグメント化する手法です。1995年代から DM マーケティングで使われ始めた古典的フレームですが、デジタル時代でも依然として有効です。シンプルで誰でも理解でき、データさえあれば即実装できる点が魅力です。

R・F・M の3軸を、それぞれ5段階(5が最高、1が最低)でスコアリングします。すると顧客は5×5×5 = 125 のセグメントに分類されます。実務ではこの 125 を全部扱うのは煩雑なため、数個の意味あるセグメントに集約して使います。

RFM の3軸

Recency(最終購入日)
最後に購入してから今日までの日数。短いほど高スコア。「最近買った人ほど次も買う確率が高い」という経験則に基づく。
Frequency(購入頻度)
一定期間(通常1年)内の購入回数。多いほど高スコア。リピート傾向の強い顧客を特定する。
Monetary(購入金額)
一定期間内の累計購入金額。大きいほど高スコア。優良顧客(高単価リピーター)を特定する。

RFM の代表的なセグメント分類

125 セグメントを実用的な 8 セグメントに集約した例。

セグメント名RFM対応施策
Champions(最優良顧客)555VIP 限定先行販売、紹介依頼
Loyal(ロイヤル)4-54-53-5ロイヤルティプログラム継続
Potential Loyalists(成長候補)4-52-32-3セット販売・アップセル
New(新規)511-2オンボーディング・2回目購入促進
At Risk(離脱予備軍)2-33-53-5再購入インセンティブ・休眠防止
Hibernating(休眠)1-21-21-2限定オファー・休眠復活キャンペーン
Lost(離脱済み)11-21-2予算次第で再獲得試行 or 諦める
Big Spenders(高額一過性)3-51-25頻度向上施策(メール・通知)

RFM 分析の実装手順

データ準備

  • 過去1〜2年の購買データ(顧客ID、購入日、購入金額)を集約
  • 顧客IDの重複(複数アカウントなど)を統合
  • 返品・キャンセルを除外した「正味の購入」のみで計算

スコアリング

  • Recency:最終購入日から今日までの日数を5分位で5段階
  • Frequency:一定期間内の購入回数を5分位で5段階
  • Monetary:累計購入金額を5分位で5段階
  • 各顧客に R-F-M の3桁スコア(例:545)を付与

セグメント化と施策実行

  • 125 セグメントを 5〜8 個の意味あるグループに集約
  • セグメントごとに具体的な施策(メール内容・割引・通知頻度)を設計
  • 効果検証は1〜3ヶ月後の RFM スコア変化で評価
  • 離脱予備軍からのリカバリー数を主要KPIに

よくある質問

Q. RFM のスコアリングは5段階で良いですか?
5段階が最も使いやすいですが、業態によっては3段階(高・中・低)でも十分です。重要なのは段階数より、どこで線を引くか(5分位で機械的に分けるか、ビジネス的な閾値で分けるか)。継続的に同じ基準で運用することが最も大事です。
Q. EC と SaaS で RFM の使い方は違いますか?
本質は同じですが、軸の意味が変わります。SaaS では Frequency より「ログイン頻度」「機能利用率」が重要で、Monetary は「契約金額 + アップセル累計」になります。サブスクには「契約期間」を加えた RFCM などの拡張もあります。
Q. 新規顧客に RFM スコアは出せますか?
出せますが、F=1・M=低になりやすく、新規セグメントの中での比較しか意味を成しません。新規顧客は別途「2回目購入率」を主指標に追跡し、既存顧客と分けて RFM 運用するのが標準です。
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