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用語集 · 最終更新 2026年5月5日

OMOとは

Online Merges with Offline(オンラインとオフラインの融合)

OMO(Online Merges with Offline)とは、オンライン(EC・SNS・アプリ)とオフライン(実店舗・POS・接客)の境界を消し、顧客にとっては「1 つのブランド」として一貫した購買体験を設計するマーケティング・店舗設計の概念です。

30秒でわかる OMO
  • 01OMO は『オンライン vs オフライン』ではなく『顧客 vs それ以外』の構図に切り替える戦略。在庫・顧客・履歴を一元化し、買う場所を選ばせる。
  • 02中国発の概念だが、日本のSMBでも実装が現実的になった。Shopify POS / Click & Collect / 拠点別在庫 / メンバーシップ統合などのインフラが安価に揃ったため。
  • 03OMO の核は『同じブランド体験』。EC のコピー / GBP の口コミ返信 / 店頭の接客 / 公式 LINE のメッセージが、すべて同じトーンで一貫していること。

OMO とは

OMO(Online Merges with Offline)は、もともと中国の経済学者ウーン・ヨウ氏が 2017 年に提唱した概念で、文字通り「オンラインとオフラインの境目を消す」マーケティング戦略です。日本では「オムニチャネル」の発展形として理解されていますが、両者には決定的な違いがあります。

オムニチャネルが「複数チャネルを並列に持ち、すべてで購入可能にする」発想だったのに対し、OMO は「チャネルという概念自体を顧客視点では消す」発想です。顧客にとっては『あの店ならどこで買っても同じ体験』が成立し、在庫・履歴・ポイント・接客が裏側で 1 本に繋がっている状態を指します。

日本では長らく「OMO はアリババや京東のような巨大資本でないとできない」と言われてきましたが、Shopify POS、Click & Collect、拠点別在庫、メンバーシップ統合などのインフラが安価に揃った 2024 年以降、SMB(年商 1〜30 億円規模)の EC 事業者でも実装が現実的になりました。

OMO の事業インパクト

78%
オンライン調査 → 店頭購入(ROPO)の比率(家電・アパレル平均)
出典: Google Consumer Barometer 2024
2.7 倍
OMO 実装事業者の顧客 LTV 平均値(単一チャネル比)
出典: Forrester 2024
32%
Click & Collect 利用者の追加購入率(来店時)
出典: Shopify Plus 2024

OMO 関連の重要用語

Click & Collect(クリック&コレクト)
オンラインで注文 → 店頭で受け取る購買行動。OMO の最も実装容易な接点で、EC の便利さと店舗の即時性を両立する。
BOPIS(Buy Online, Pickup In Store)
Click & Collect とほぼ同義。米国では BOPIS の呼称が一般的。
ROPO(Research Online, Purchase Offline)
オンラインで調べてから店頭で買う行動。日本の EC では特に家電・家具・アパレルで顕著。
拠点別在庫(Multi-location Inventory)
EC と各店舗の在庫を別々ではなく、商品ごとに『どこに何個あるか』を統合管理する仕組み。Shopify は標準対応。
ユニファイドコマース
OMO の上位概念。決済・物流・顧客データすべてを 1 つの基盤で扱う発想。Shopify Plus / Salesforce Commerce Cloud などで実現。

オムニチャネル vs OMO

項目オムニチャネルOMO
発想の起点事業者側のチャネル管理顧客の購買体験
在庫管理チャネル別在庫を整合全社 1 在庫を全チャネルで参照
顧客 IDチャネルごとに別 ID もあり得る1 顧客 1 ID で統合
実装の難易度中(POS・EC を連動させる)高(在庫・顧客・履歴を一元化)
目的顧客接点を増やす顧客の総体験を高める

Shopify が SMB の OMO を一気に現実的にした

2024 年以降、日本の SMB EC で OMO 実装の現実性が劇的に上がりました。理由は明快で、Shopify が必要な機能を標準同梱し、月額課金モデルで提供したからです。

具体的には、(1) Shopify POS(実店舗レジ機能、Lite は無料)が EC と顧客 ID を共有、(2) 拠点別在庫がプラン非依存で標準機能化、(3) Click & Collect 機能がワンクリックで有効化、(4) Metaobject による拡張データモデルでメンバーシップカードや店舗別キャンペーン情報を構造化、という 4 点が揃いました。

つまり、5 年前であれば数千万円規模のシステム投資が必要だった OMO 基盤が、Shopify と Shopify POS Pro(月 89 ドル / 店舗)の組み合わせで、数十万円の構築費 + 月額固定費で実装できる時代になりました。

OMO 実装の 5 つの構成要素

1. 顧客 ID の統合

  • EC と店舗 POS で同じ顧客アカウントを使う
  • 公式 LINE / メールアドレスで顧客を一意に紐付ける
  • ロイヤルティポイントが EC と店頭で共通になる

2. 在庫の統合

  • EC・倉庫・店舗の在庫を 1 つのデータで管理
  • EC 商品ページで「どこの店舗に何個あるか」表示
  • 店頭欠品時にオンラインで取り寄せ注文を受ける

3. 購買接点の統合

  • Click & Collect(オンライン購入 → 店頭受取)
  • 店頭で売り切れ → その場で EC 注文 → 自宅配送
  • 公式 LINE / アプリから来店予約・取り置き

4. 体験の統合

  • EC のコピートーンと店頭の接客トーンが一致
  • GBP の口コミ返信と公式 LINE のメッセージが同じ語感
  • ブランドガイドラインを全チャネルで共有

5. 計測の統合

  • EC 売上 / 店頭売上 / LTV を 1 ダッシュボードで把握
  • オンライン → オフラインの送客効果を計測
  • 顧客の購買経路(EC → 店舗 → リピート EC など)を時系列で追跡

よくある質問

Q. OMO とオムニチャネルの違いは?
オムニチャネルが「複数チャネルを並列に持つ」事業者視点の概念であるのに対し、OMO は「顧客にとってチャネルという概念自体を消す」顧客視点の戦略です。在庫・顧客 ID・履歴の一元化が必須条件で、オムニチャネルより一歩深い実装を要求します。
Q. 中小規模の EC でも OMO は現実的?
はい。2024 年以降、Shopify が POS・拠点別在庫・Click & Collect を標準同梱したことで、年商 1〜30 億円規模の SMB でも数十万円の構築費 + 月額固定費で実装できるようになりました。OMOMAX はこの導入を 1 週間で完了する SaaS です。
Q. OMO 実装には店舗側の改修も必要?
POS の入れ替え(Shopify POS への移行)、店頭タブレットの設置、店舗スタッフのオンボーディング教育などは必要ですが、店舗の物理的な改修(什器の入れ替え等)は不要です。Shopify POS は既存の決済端末と並走運用も可能です。
Q. OMO の効果はどう計測する?
KPIMAX のような統合ダッシュボードで「EC 売上 / 店頭売上 / オンライン → 店頭送客率 / Click & Collect 利用率 / オムニチャネル顧客 LTV」を月次で追います。OMO 化前と比較して、オムニチャネル顧客の LTV が単一チャネル顧客の 2〜3 倍になるのが標準的な効果値です。

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